電車の中で卒業式の中継をスマホで観ながら大学に向かっていた。その日は近畿大学卒業式の日であった。
なぜ卒業生でない僕が卒業式当日に大学に出向いていたかというと、卒業式が終わったあとの講演会を足を運ぶためであった。近大の理系学部生・理系大学院生を対象とした講演会。それはノーベル生理学・医学賞受賞 京都大学iPS細胞研究所の教授 山中伸弥先生によるものであった(講演会の詳細については省かせてもらう)
講演会の後、ノーベンバー食堂でscallionと合流して一緒に食事をとった。彼も講演会に来ていた。食事が終わってから一息して少し話をしていた時に、何気なく僕はこう切り出した。
「何かサークルでも2人で作ってみないか」
僕は彼にそう伝えた。この大学で『サークル』として認知されているのは、大学非公認のものであり、学内の人は誰でも作ろうと思えば作れるものであった。彼は気軽に承諾してくれた。
「音楽系のサークルとかどう?例えばDTMとか...」
「DTM!?」
彼はその言葉に食いついた。なぜ学生数の多いマンモス校であるこの大学に作曲系のサークルがないのかという疑問は、僕と同じく彼も前々から思っていたらしい。そしてサークル選びになんの迷いもなく、悩むことなくお互いに満場一致でDTM・作曲サークルを結成することに決まった。
というわけで...
~ここにDTM未経験のEffectors 0期生2名が誕生したのである~
( Writer : 楸也² )
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